Material

ポリウレタン樹脂の開発や製品開発に特化して事業展開しているポリシスは摂氏60度以上の熱に応答し、粘土状になるプラスチック「ハプラフリーレ」 を販売しています。

慶應義塾大学理工学部 機械工学科 鈴木研究室では、"ナノマテリアル"をキーワードに、高機能薄膜材料の開発や原子レベルでの材料解析に取り組んでいます。中でも、ダイヤモンドライクカー ボン、略してDLCという炭素を素材として、様々な分野への応用を目的に研究しています。

DLCは、ダイヤモンドに近い性質を持つ非晶質の炭素膜で、硬度、平滑性、ガスバリア性、生体適合性において優れた特性を持ちます。すでにペットボトルや自動車部品など幅広く活用されています。

"うちは、ガスから膜を作って色んな分野に応用していく研究室です。気体からダイヤを作るという研究ができたのはまだ 30年前ぐらいです。メタンとか炭素を含んだガスを分解して一個一個原子を積み重ねてダイヤの膜を作っていく。ですから宝石でキラキラ光っているダイヤモ ンドもその膜も同じようなダイヤなんです。やはりダイヤモンドは宝石以外にも機械的性質が強い。ものすごく固い。それから熱を物質で一番通す。それから密 度が高いのでガスを通さない。そのような性質を利用して色んな分野にうって出ているのがうちの研究室です。"

"清水電設工業は従来あるコーティング技術のTiN、チタンアルミ、CrNを研究し、この3点のメリットを持ち合わせた新たなコーティング「ZERO-Ⅰ」を開発しました。"

"硬さは3,500程度です。耐熱性は1,000度を超える被膜となっています。従来チタンアルミ被膜の耐熱性は900度近くまでありましたが、それを超える耐熱性のある、硬さのある被膜です。"

硬度3,500HVを誇るこの「ZERO-Ⅰ」は4μm以上の厚膜も可能となっているため、耐摩耗性、耐熱 向上に優れ、抜き金型、温間鍛造、冷間鍛造に適しています。 また、熱間鍛造・プレス金型部品への転用も視野に入れています。

清水電設工業では仙台、尼崎、小牧の3拠点で「ZERO-Ⅰ」を処理することが可能となっており今後も他の拠点でコーティング処理が行えるように検討しています。