インテリジェンス機能を備えた9メガ全方位カメラ

パナソニックは従来の3メガのカメラに比べ3倍解像度をアップさせた9メガ全方位カメラを販売しています。今までのカメラと違い今回のカメラは3つのインテリジェンス機能を持っています。

"1つは人を数える人数カウント機能を持っていて、人が通ると、一人、二人、三人と人を数えていきます。カメラの中に 12本線が引けてその中で数えることができるようになっています。2つ目は動体除去です。店舗などにこのカメラを付けてもらい、人はプライバシー保護の意 味から動いている人は消して、展示物だけが映るようにすることができます。3つ目はヒートマップです。これで、人がどこに滞留したか、どこを一番多く通っ たかを15分間隔、1日間隔で画像を投げて後から人の流れ等を見る事ができるカメラです。"

海外では2015年の1月から、日本国内では2月から発売が開始されたこのカメラは、店内やホテルのロビーに設置し人の流れをより鮮明に詳細に撮る事でより確実なモニタリング能力をユーザに提供します。

"当社は後発メーカですが、当社が発売してから市場での声は周辺までかなり奇麗に見えるのが他社との違いになっています。"

熱に応答して粘土になるプラスチック

ポリウレタン樹脂の開発や製品開発に特化して事業展開しているポリシスは摂氏60度以上の熱に応答し、粘土状になるプラスチック「ハプラフリーレ」 を販売しています。このプラスチックはお湯やドライヤーで簡単に変形させることができ、また冷やすことで40度Cくらいから徐々に固くなり、室温になると ほぼ元通りの固さにもどります。

"今、粘土になると言いましたが、粘土の状態でいる時間が他の製品に比べると5−10倍長いです。粘土状態が長いの で、それだけ作業者が扱える時間が長くなり、扱いやすいということが特徴です。普通のゴムの3倍強の引っぱり強度を持っていますので、壊れにくい材質に なっています。"

このプラスチックはほかの素材にくっつきにくく、剥がしやすい特徴があります。ほかのプラスチックに比べて柔らかく、この素材でカバーをつくり、使 用すれば、製品に傷などをつけることがありません。ユーザが色々な形に変形することが可能で、熱設計も加工も不要です。温めれば、何度でも粘土状態になる ことから、コストダウンを目的に、生産ラインで使用する治具などに用いられています。

スマートフォンをLED光源にかざして情報をキャッチ

パナソニックはLEDを光源として使い、そこから発信されるさまざまな情報を載せた光ID信号をスマートフォンで読み取れるようにした技術を開発しました。

"従来は発信する側のLEDが高速で点滅するという点では過去からありました。しかし、一般のスマートフォンで読み取 れるようにするには、人間の目で見ても明るさの変化が分かると言う仕組みでした。今回当社が開発したものは人間の目で見ても点滅、あるいは明るさの変化が 全く分からない高周波で変化をさせることができています。それを一般のスマートフォンで読み取れるようにしたスマートフォン側の技術が特長になります。"

今回開発した技術では毎秒数キロビットという従来技術の数百倍のスピードで光IDを高速送受信することが可能です。この技術は店舗での商品説明の補 助ツールとして使われたり、街中(まちなか)でLEDを光源としている看板から情報を取り出すソリューションとして使われたりすることが考えられます。ま たデジタルサイネージからより詳しい情報を取り出したり、多言語での説明を受けたりするような応用も考えられています。

人工知能型ロボットによる臨場感溢れるコミュニケーション手法の研究

慶應義塾大学理工学部情報工学科今井研究室では、コニュケーションを容易にする三つの研究を 行なっています。知能ロボット、テレプレゼンスロボット、そしてセンサーを人に取り付けコンピュータを使い易くする技術の研究です。

"例えば人同士のコミュニケーションでしたら、お互いの目を見たり、周りのものを指し示す時は「あれだよ」と指し示 す。相手も一緒に見てくれると、そのあと指示語が使える。「あれいいよね」「これいいよね」一緒に見てるとわからなかったら指示語は使えないんです。そう いった事をロボットにどうやって入れていくかという話をしていまして、ロボットは人を見つけて、人とアイコンタクトを取ったり、対象物を見る。"

人の無意識下における行動・反応の事例を数多く集め、その平均値をプログラミングに取り込むことで、人工知能ロボットがまるで人のように振る舞う、反応するということが可能となります。

有害物質フリー高機能無電解ニッケルめっき

桑名商事は「モノ作り企業ビジネスマッチングフェア」において、国の支援を得て開発した皮膜に有害物質を含まない高機能の無電解ニッケルめっきを展示しました。

"従来の技術ですと、無電解ニッケルめっきの液の安定化を目的として、鉛の化合物を意図的に添加していましたが、それ が皮膜の方にも析出してしまいます。近年環境面、世界的に環境への意識が高まって、そういった有害物質を含まないようなニッケルめっきの開発が進んでお り、弊社も自社で液を開発していますので、絶対的な品質をお客様に保証する事ができます。"

今回開発しためっきは皮膜の着き回り性、膜厚精度、摩擦係数、硬度、耐食性など従来のめっきに比べ同等以上の特性を得ることができます。また、精密なマスキング技術を確立し、金型等に繊細な機能皮膜を付与することが可能となりました。

「からだの進化、こころの遺伝」を生み出す神経機構の文理融合研究

慶應義塾大学では理工学部創立75年記念事業の1つとして、慶應義塾基礎科学・基盤工学インスティテュート、通称KiPASを立ち上げました。 KiPASでは、本理工学部ならではの基礎学問的な研究分野において、専任教員の中から選抜された4名の主任研究員に、研究に専念できる環境を提供すると いう点で、画期的な取り組みとなっています。

KiPAS主任研究員として研究活動を開始した生命情報学科・牛場准教授は、シソット研究員と共に、ブレイン・マシン・インターフェイスによって擬 似的に身体構造を強制拡張し、個体群が新奇な身体と環境へ適応する過程を自然科学的に調べることで、知性を持った生物が新たに獲得した知識情報の遺伝と進 化のメカニズムを明らかにしようとしています。

ネットシェイプ技術を使った高品質、低コストの自動車部品製造技術

神峰精機は「モノづくり企業ビジネスマッチングフェア」において、国の支援を得て開発中のネットシェイプ技術を使い高品質、低コストの自動車用動力伝達装置、いわゆるデファレンシャルギヤー、などを製造する技術を展示しました。

"簡単に説明しますと、熱を加えて叩く高温の熱間鍛造法と比較しますと、当社の製法は熱を加えず常温でプレス機を使って叩く製法になります。"

デファレーションギアの冷間鍛造工程を無切削のネットシェイプ化することで、コストダウンと工程の削減が図られます。

"弊社の場合は冷間閉塞鍛造というもので、1回でそういうものを叩いていくという要素で、なおかつ反対側の球面は切削 レスを今回可能にしたという要素を持っていますので、当然工程短縮と材料低減という中での要素としましては、現行のメーカーさんから比べればはるかに多大 な貢献度があると思います。"

神峰精機は4年ほど前から量産化に向けた取り組みを行ってきました。自動車、工作機械メーカを中心に国内ばかりでなく海外での展開も視野に入れています。

次世代のスマートネットワークの提案と連携拠点形成

慶應義塾大学では理工学部創立75年記念事業の1つとして、革新的な産官学連携による研究プロジェクト、慶應義塾イノベーションファウンダリー、通 称KIF立ち上げました。理工学部における実用化に近い研究を産業界と共同で開発するコンソーシアムを形成し、産官学の研究者が活発に交流しながら、多様 な共同研究を行うことを目指します。

そのKIFの研究プロジェクトの一つ「慶應義塾スマートネットワーク研究センター」は情報工学科の山中直明教授を代表にIT技術を用いたスマートな社会、特にスマートグリッドや次世代の電力制御網の研究を行っています。 そのスマートグリッドの中でインフラを持たない電力会社EVNOとその制御技術としてP2Pのプロトコルを使った新しい電力ネットワークシステムを提案しています。

"我々の研究プロジェクトはスマートネットワーク研究センターとして大学と産業界とそれから国の組織を連合させて新しい技術を研究しております。"

X線の透視装置を使った多層基板解析システム

アプライド・ビジョン・システムズは「モノづくり企業ビジネスマッチングフェア」において、現在開発中のX線の透視装置を使った多層基板解析システムを展示しました。国の支援を得て開発されているこのシステムはX線ステレオ撮影により3次元計測を行うことで多層プリント基板内のパターンを層ごとに分 離・図化します。

"今回新たに弊社アプライド・ビジョン・システムズと株式会社ビームセンスさんと共同で開発しています。X線装置を改 良して、従来CCDセンサーがひとつのものをふたつのCCDセンサーを採用する事で、多層基板に対応した解析システムを開発中です。今回開発中のものは、 非常に小型で、なおかつコスト面でも優れた製品になっています。"

アプライド・ビジョン・システムズでは従来の二層プリント基板検査システムに比べ、よりニーズの高い多層基板を非破壊で解析できるシステムは極めて 画期的で、ニーズは高いと期待しています。さらに CCD センサーを増設するこ とで、より複雑な多層の基板に対応したシステムの開発も視野に入れています。

幅広い医療への応用に向けた新たなセンシング材料と化学センサー開発

慶應義塾大学理工学部応用化学科 鈴木・チッテリオ研究室は、新たなセンシング材料と化学センサー開発を中心とした研究に取り組んでいます。 専門とする分析化学だけではなく、有機化学,無機化学,生物化学などの様々な分野を融合した研究から、実用性の高い化学センサー開発を行っています。

"センシング材料研究というのは、小さいものは分子レベル、最近流行のナノ粒子、もう少し大きいポリマー、固まりに なっている微粒子状のものなども含めて、具体的にはバイオ系のタンパク質やDNAから、金や他の金属等のナノ粒子、合成する小分子、天然物の微粒子、そう いうものもすべて含めたセンシングできる材料を作って、それを分析化学的に化学センサーに応用していくという事です。化学センサーというのは物理センサー と違って、化学物質を測定できるというものです。これは、物理センサーの場合には温度ですとか、光の量ですとか、直接物理量を測るんですが、化学センサー の場合にはいろいろな化学物質を工夫して測れるようにするということで、新たなセンシング材料ができてきますと、それに見合った化学センサーが作れるとい うことになります。"

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