人工知能型ロボットによる臨場感溢れるコミュニケーション手法の研究

慶應義塾大学理工学部情報工学科今井研究室では、コニュケーションを容易にする三つの研究を 行なっています。知能ロボット、テレプレゼンスロボット、そしてセンサーを人に取り付けコンピュータを使い易くする技術の研究です。

"例えば人同士のコミュニケーションでしたら、お互いの目を見たり、周りのものを指し示す時は「あれだよ」と指し示 す。相手も一緒に見てくれると、そのあと指示語が使える。「あれいいよね」「これいいよね」一緒に見てるとわからなかったら指示語は使えないんです。そう いった事をロボットにどうやって入れていくかという話をしていまして、ロボットは人を見つけて、人とアイコンタクトを取ったり、対象物を見る。"

人の無意識下における行動・反応の事例を数多く集め、その平均値をプログラミングに取り込むことで、人工知能ロボットがまるで人のように振る舞う、反応するということが可能となります。

"テレプレゼンスロボットは歴史的には昔からやっているんですが、うちの研究室で何故わざわざ始めたかと申しますと、 人工知能でロボットを動かすのはやはり大変なんですね。もう少し早くロボットが世の中に出て来るのは、テレプレゼンスロボットだと思っていまして、後ろに 人がいるので、簡単に動きますよね。難しい問題も全部人が判断してくれるので、かつ例えば大きな会社の社長さんが飛行機で全部の支社を見回るのは、世界中 にあったら大変ですよね。で、ロボットで見回ったりするとかです。"

テレプレゼンスロボットの特徴の一つとして、「顔がついている」ということが挙げられます。電話やスマートフォン等、従来のコミュニケーションでは難しいとされる複数の人の間でのコミュニケーションは、リアルな人間の代理としての活躍も期待されます。

"肩に乗っているロボットをつくると例えば外に出られない高齢の方が家族と一緒に出かけたり、もしくは家族がお墓参り するけどちょっとしんどいから家でお墓参りは家からロボットを通してしますとか。そういう新しい形のコミュニケーションがサポートできるんじゃないかと 思ってやっています。"

"指輪にセンサーが入っているんです。その指輪にセンサーがついていると、指輪がどっちに押されたかわかるんです。皮 膚と指輪の距離を測っているんです。まわすと赤外線を見ているんで、こっち側はメラニンが多くて黒くて、こっち側は白いので、指輪がまわしたとわかるんで す。それがあるとマウスの代わりになるんです。iPadとかでここでiPadを操作する。そういったことができるようになります。"

例えば現代社会に人工知能型ロボットが参入した場合、人やグループの関係性はさらに拡張されると今井教授は考えています。人工知能型ロボットが人や グループの間に入り、空気を読む機能で空間の雰囲気の善し悪しを判別したり、それを人と共有することで対人間における無駄な衝突を未然に防いだりできま す。

"たくさんロボットを動かすとか空気を読む話でもいいですが、人はできてるのに、コンピュータはできていない事はいっ ぱいあるんです。そういった事にすごい敏感になって、人は簡単にできるのにロボットやコンピュータはできないなと思いついたら、それをどうやってできるの かを考えて作ったりやっていくのがいいと思っています。"

 

 

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