(ほぼ)静寂の世界 - King Jim製「デジタル耳せん MM1000」をレビューしました

REVIEW: King Jim Noise-Canceling Earplugs - AkihabaraNews.com

AkihabaraNews MICROCAST
「英語で」

私は、"Untitled Tokyo Two Man Tech Shows"という動画記事をAkihabaraNewsにて定期的に配信しています。その中で、King Jim(文具や雑貨の企画・製造・販売事業を展開する日本企業)が当時発売したばかりであった新製品【デジタル耳せん MM1000】(以下、デジタル耳せん)について話題に出したことがありました。当時、デジタル耳せんのことをノイズキャンセルイヤホンだと思い込んでいた私は、King Jimが音響機器会社ではないという理由で正直商品に対して懐疑的でしたが、その後King Jimのご好意でデジタル耳せんを実際に体験することができましたので体験談を皆さんとシェアさせて頂きます。

まず始めに
デジタル耳せんは、フライトで配られるイヤホンのような形をしていますが、イヤホンでは無く、周囲の騒音を遮ることを目的とした耳栓です。

よくある低価格なノイズキャンセリング商品とは異なり、デジタル耳せんは音の種類を区別します。反復的な低周波騒音を打ち消す一方、例えば人の声や電車のアナウンスなど高周波音や非反復な音を遮りません。


ギャラリーへは記事下部のリンクから

外形について
耳栓部分は白色のプラスチックで組み立てられており、四角い形をした本体につながれています。本体には動力源である単4型電池とノイズキャンセルの回路が組み込まれ、本体の周りに巻き付けてコードを収納することが可能です。また、コードストッパー(緑色のシリコン)がコードの絡みや脱線を防いでくれます。持ち運びに便利なポーチも付属しているので、コンパクトに持ち運ぶことが可能です。

デザインはとにかくシンプルで地味と言えるかもしれません。4,980円という手頃な価格設定ながら、どなたの耳にもフィットするようにサイズの異なるシリコン製イヤピースが4つ付属されています。これらのイヤピースは大変良く出来ていて、例えばアップル社が自社製品に付属しているイヤホンより数段付け心地が良いと思いました。


ギャラリーへは記事下部のリンクから

機能について
デジタル耳せんを耳に装着して電源をONにするだけで、騒々しい新宿の通りが穏やかな公園に、込み合うカフェがカフェラテ付きの図書館へ早変わりしてしまいました。その上、周囲の騒音が取り除かれたおかげで会話はよりクリアに聞こえるという結果に。悲惨な東京の地下鉄もなんとか耐えられるものとなりました。

例えて言えば、「車のフロントガラスが汚れたまま運転しても汚れの隙間から前方が見えるのであまり気にしていなかったけれど、給油時に窓を拭いてもらって初めてどれだけ視界が遮られていたか気付く」・・・という感じでしょうか。この感覚を耳で感じることができます。デジタル耳せんはホワイトノイズを除外することによって、集中力や意識を飛躍的に高めることができる整った音像をあなたに届けてくれます。面白いことに、使用中には聴覚以外の感覚部(特に視覚と嗅覚)が著しく向上したような気分になります。きっと、これまでは頭の中で必要かどうかフィルターをかけていた騒音が無くなり、脳が余計な労力を使わなくなったため感覚が研ぎすまされたのかもしれません。


ギャラリーへは記事下部のリンクから

弱点について
まず一点目に、高周波の機械騒音をカットしてくれません。エアコンが作動する音は聞こえなくなりますが、エアコンから出る風のヒューヒューという音は聞こえます。電車内のきしむ音、ガタガタいう音、ため息やおならの音は目立って聞こえます。デジタル耳せんには、使用者の集中を高める能力がある一方、気を散らす音をよりクリアに聞こえさせてしまう難点も見つかりました

二点目は、騒々しい環境で使用すると効果を感じますが、元々静かな場所でデジタル耳せんを装着した場合、わずかにシューという音が発生していることに気付きます。

三点目は、有線イヤホンであればどんなイヤホンでもコードの擦れ音を増幅してしまう欠点があるのですが、通常は音楽のボリュームを上げることでそのような雑音を目立たなくできるものです。しかし、デジタル耳せんの場合、歩行時また本体をポケットに入れた状態で立っている時でさえ耳障りな音が聞こえることがあります。動きながらの使用が難しいデジタル耳せんの理想の使用シチュエーションは、ケーブルが何にも触れていない状態で本体をテーブルに置き、座ったまま作業を行う場合に限定されてしまいます。

最後に
デジタル耳せんは商品としての役割をきちんと果たし、音の鮮明さという点で、使用者へ全く新しい世界を見せてくれます。4,980円という低価格でこれだけの性能があれば、上部で述べた弱点もフェアだと考える方もいらっしゃるかもしれません。何よりもまず、デジタル耳せんが素晴らしい概念実証であるということ。もし、ワイヤレスに改良されることがあり、移動しながらの使用でも現時点での性能を感じることができれば、無敵の商品になるのではないでしょうか。

[READ MORE]
Tech Reviews at AkihabaraNews

Local Gallery:

Full-Res at flickr:

• • •

All Photos: Nayalan Moodley, AKA DarcNoodles - Darc.jp

Thanks to Ms. Imura at King Jim for providing a review unit.

Source: 

Related Articles

REVIEW: Casio Selfie-Cam (Me, Myself & I)

カシオEX-TR35の奇妙な特徴
まずスペックから見てみると、12メガピクセル、23分の1インチバックライト搭載CMOSセンサーを3.8mm(フルフレームは21mmのそれとほぼ同じ)レンズと併せ、それをコンパクトだがイマイチパッとしないプラスチックのボディーに取り付けていることが分かる。