携帯型X線撮影装置

横浜市のジョブは携帯型X線撮影装置ポルタシリーズで人間用2機種、動物用3機種の合計5機種を販売しています。同社は1997年から開発をスター トさせ2006年に最初の製品を商用化し、主に海外を中心に販売をしています。小型軽量で耐久性に優れたポルタシリーズは現在横浜工場で生産されていま す。

"これは動物用です。特に馬の足とか、そう言う所を撮影するのに使われています。主に馬ですので、欧州やアメリカ市場に相当数が出ています。ユーザーは動物病院だとか、獣医さん、それから競走馬の牧場などで使われています。"

人間用は2010年から発売しています。動物用と人間用装置の性能に大きな違いはありませんが、日本では薬事法、アメリカではFDA、ヨーロッパではCEマーキングの規制をクリアすることで人間用の販売が実現しました。

"当社は動物用で相当実績を積んでおりまして、すでに動物用で世界で2000台ぐらい販売しています。この技術を人間用に展開して今後人間用の需要が相当見込めますので、これを展開して行く方針です。"

人間用の携帯型用途として在宅診療、病院内の回診、それからドクターカーやドクターヘリなどからの需要が増えることが予想されています。先進国よりも新興国でまだ病院が充分にない所などでの需要の掘り起こしを期待しています。

ジョブは当初、商社経由での海外販売を行っていましたが、社内に輸出部を設けることで現在は直接取引を行っており、販売先はヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどから最近は中近東やブラジルへも販路を拡大しています。

 

 

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東京大学及び富士通の研究グループは、分子モーターの動作原理の数理モデルから心臓の拍動を再現できるシミュレータを開発しました。これによりミク ロレベルの分子とマクロレベルの心臓を結んだ研究が可能となり、基礎医学および臨床医学の分野に実用するための高度な予測が可能となりました。

"私自体が担当しているのは心臓の機械的な動きと言いますか、力学的な動きを筋肉を収縮させる元になっている分子の振 る舞いをもとに、そういう大きなコンピュータのパワーを使って計算しようというそういう試みをしています。 今まではどうしても計算パワーの問題から分子の振る舞いのモデルから出発するときにどうしても重要な部分を省略して計算しないといけなかったので、 なかなか正確な計算ができなかったんですけども、「京」の計算力を利用してそのまま素直に分子一つひとつをシミュレーションして、それを心臓の筋肉の中に 埋め込んで拍動させるということが出来るようになりまして非常に自然な心臓の動きが素直に再現できるようになったと考えています。"

大阪には昔から数多くの製薬企業があります。2013年に誕生したグランフロント大阪にオフィスを構えるNPO法人バイオグリッドセンター関西は、 現在、スーパーコンピュータを利用して薬品を創るインシリコ創薬と呼ばれる新たな基盤構築のプロジェクトに大学や製薬企業とともに取り組んでいます。これ まで医薬品の開発には長い年月と巨額の費用がかかってきましたが、インシリコ創薬では「京」コンピュータを用いる事で大きく効率化する研究が進められてい ます。

"もともとスーパーコンピュータとバイオ分野の融合という事で始めたんですけど、ちょうど2011年頃にですね、スパ コンの「京」が神戸に出来るという事を受けて、じゃあ製薬産業、創薬産業でスパコンを使った産業利用が出来ないかという事で、ちょうど京が共用開始になる タイミングに合わせて我々もプロジェクトメイキングして産業利用という事で手を挙げさせて頂いた。" バイオグリッドセンター関西は京都大学の奥野教授が「京」を利用して開発されたIT創薬と製薬会社とを繋ぐ架け橋となる活動をしています。「京」インシリ コ創薬基盤の構築のプロジェクトでは11社の製薬企業が参画し、プロジェクトの下で企業の壁を越えた議論が日々成されています。

太平環境科学センターは今まで人が行っていた一般細菌や大腸菌検査をロボットを使い自動化するシステムを開発しました。このシステムはロボットを3 台使い、サンプルの分取、寒天の注入・混釈・凝固・反転、それに培養機への挿入を完全自動化するもので、ヒューマンエラーを防止し、検査の正確さと処理能 力を格段に向上しました。

"まず装置は無菌状態に近いという事が重要なので、ペット樹脂とアルミフレームで囲まれたものに入っていまして、そこ に入ってくる空気は、0.3ミクロンのヘパフィルターを通して来ますので、ほとんど細菌等は入ってきません。そういった非常にクリーンな環境で検査をやり ます。"

このシステムは従来の人による作業に比べ1.5倍早く、サンプル100検体を約2時間で行うことができます。またすべてのサンプルをQRコードで管 理することで、書き間違いや取り間違いといったヒューマンエラーを防ぎます。現在のシステムは飲料水の一般細菌と大腸菌の検査用ですが、ユーザーに合わせ て設計可能であり、従属栄養細菌や様々な細菌検査に応用することが可能です。

横浜市のメディトレックは指をソフトコンタクトレンズに触れさせないで着け外しすることができる「メルル」を2013年7月より販売しています。

"ソフトコンタクトレンズを使うためには、眼下で装用練習という練習を行ってから着け外しをすることになります。その 中でも着け外しがしにくい人達も結構います。中には装用練習ができなくて、そうしてすごく難しいと思ってコンタクトレンズを辞めてしまう人もいる。それを 簡単にできて、目に傷をつけさせないで楽にできれば、できない人たちが救われる。"

シリコンは目にアレルギーを起こさせないことから、メディトレックが開発したメルルは装着用、着脱用ともゴムでなくシリコンを素材に使っています。 装着用では、コンタクトレンズを摘むのではなく、吸いつけることで指を使わずに使えるようスティック形になりました。着脱用はピンセットになっています。 コンタクトレンズを吸いつけ、乗せ、着ける時の角度と、摘みだす時の角度も微妙なことから両方とも金型だけでも10数回製作されました。

慶應義塾大学理工学部生命情報学科 松本研究室では、生き物たちの生殖や発生に関する基礎的な研究を行っています。

特に高い再生能力を持ち、多様な生殖様式をもつプラナリアという原始的な生き物に注目して、そこから生き物の基本的なメカニズムの解明に挑んでいます。

 

"今回、大阪大学の整形外科の菅本教授とチームラボが共同で開発した「チームラボボディ」という、生きた人間の関節や動きをもとに作った3D人体解剖アプリを展示しています。"

"10年以上に渡り、生きた人間の関節の動き等をスキャンしてデータを収集して、それを3Dにしています。360°上下左右、いろんな角度から人の体の部位が見れるようになっています。拡大もできますので、かなり細かい所まで見ることができます。"

"また、このバーを下げていくと骨に対してどのように筋肉や静脈、動脈、神経が付いているかというのが分かるようになっています。もうひとつ特徴的なのが、ここの右上を押すと骨モードになりまして、骨格がどうやって動くかというのもこのように見る事ができます。"

"今は、日本語と英語に対応しています。すでに販売されていまして、App Store もしくは、Google Play で購入可能です。"

 

"こちらでは、生まれつき心臓に病気を持つ赤ちゃんの複雑な心臓の構造を3DCGで分かりやすく、かつ短い時間でそのCGを作って表現できるシステムを展示しています。"

"赤ちゃんをMRIやCTといった最初から3Dが撮れる機械に入れる事はできないので、エコーの画像を使います。エ コーの画像は画質が荒いので、そこから自動的に作るのは非常に難しいです。ですので、専門医がエコーの画像を参考にしながら、いくつか手作業を加えていっ て、かつテンプレートの3Dモデルを用意しているので、そのテンプレートから徐々にその赤ちゃんのモデルへちょっとずつ変えていく、そういった操作を繰り 返す事によって、5分程度で作れるというコンセプトになっています。"

"もちろん専門医ですので、エコーを見ただけで頭の中に3Dのイメージは浮かんでいます。ですが、それを他の人に伝え る手段が今まで無かったんです。一緒に治療する医療スタッフ、家族のお父さん、お母さんなどに頭の中のイメージを伝えられないという問題がありまして、そ れをこのシステムを使うことで短時間でできるようになりました。"

慶應義塾大学理工学部 電子工学科 寺川研究室では、レーザーと物質の相互作用を探求・活用して、工業、バイオ、医療に貢献する技術の研究を行っています。

研究の大きな柱となっているのが、レーザー加工、微細構造、そしてレーザーの医療及びバイオへの応用です。

特に、現在広く産業応用がされているレーザーよりはるかに微細な加工ができるフェムト秒レーザーを用いた加工に力を入れています。

"現在産業用に使われてるレーザーは殆どが連続光もしくはナノ秒レーザーと呼ばれる、相互作用する時間が少し長めの物 が使われています。これを使うとレーザーが当たっている時間の間に与えたエネルギーというのが周りに広がってしまうので、必ずしも相互作用したいところに エネルギーを閉じ込めておくことができないんですけど、それを瞬間的に10兆分の1秒の時間だけレーザーをポンって当てると周りに熱が逃げる前にすべての エネルギーを注入し終わるので非常に精密な加工ができるのが特徴です。これを使うと周りへの熱影響が少ないことから、非常にシャープな加工ができます。"

 光ファイバーを使わないローコスト内視鏡

アルスはコストを抑えた医療用の内視鏡の開発、設計、製造を行っています。新興国ではローコストな内視鏡の需要があり、アルスは2012年12月からインドでの営業開始をかわきりに、今後東南アジアや南アジアの市場での普及型モデルの販売を狙って行きます。

"今ワールドワイドのマーケットでいうと、日本のオリンパス、ペンタックス、富士フィルム、その3社で世界の約90%を握っています。他の10%は、アメリカ、ヨーロッパ、もしくは中国の非常に小さな会社です。ですから当社としては、先進国を対象としたマーケットをみると非常に厳しいので、今から開かれていく新興国をマーケットにしたいと考えています。"

アルスが開発する内視鏡は小型化されたLEDライトを先端に採用すると共に、ローコストでありながらHD出力が可能です。また、大手メーカが99%近く採用する光ファイバーを採用していないため、修理コストを5分1~10分の1まで軽減することが可能です。

"現在日本では、ペットブームが数年前から起きています。そこでペットに対しても人と同じような医療が現状では求められています。そういったマーケットも当社は視野に入れて、動物医療の参入も考えています。ペット用の内視鏡ということです。"

 

"こちらのシステムは、東京女子医科大学の先端生命医科学研究所で開発した「Opect(オペクト)」というシステムです。手術室内で画像を見る際に、執刀医が自分で直接インターフェースを操作できるように開発したものです。"

"このように、カメラに対して手を振って今から操作するということを教えます。今、手の場所に白いタマが出ています が、それがマウスのアイコンのような機能を果たします。手を矢印に重ねると次々とページをめくれます。これは患者の病理診断写真です。手術中にどこまで腫 瘍を切り取るかという際にとても重要な情報なんですが、それを見る事ができます。また、手を突き出すことによって、画面の拡大ができます。MRIを見たい 場合は、一度手を突き上げると画像が切り替わるようになっていまして、矢印に手を重ねる事で連続的に画面をスクロールできます。"