2D+3D互換の多重化ディスプレイシステム

 

神奈川工科大学 白井研究室が開発した「2x3D(ツーバイスリーディー)」は、2Dで視聴したい人と、3Dで視聴したい人が同時に同じスクリーンを見ることができるシステムです。

従来のステレオ立体視は、右目用と左目用、それぞれの光を打ち消す偏光フィルタを右目と左目にメガネとして装着することで成立していますが、このシ ステムでは、偏光フィルタを通して見る必要があるのは右目用映像のみで、裸眼では左目用の映像が視聴できるように特殊な映像生成アルゴリズムを使用してい ます。

"以前はこのように2重像が見えていました。メガネを外した状態で2重像が見えてしまうということをリアルタイムのGPUを使った演算を使ってこのように見えなくするという方法を取っています。"

"アプリケーションはいくつかありまして、分かりやすい例では、このような多言語という使い方があります。例えば、私 がプレゼンテーションを日本語でやっているんだけど、画像自体は英語になっているということができます。大事なのは、同じスクリーンをみんなが見れる、そ してメガネをかけている人の情報とかけていない人の情報が分けられるということです。"

"ハードウェアとしては、普通のプロジェクターが2台並んでいて、立体視ができる構成にほぼ同じになっています。複数 の映像を投影すると普通このように両方の映像が見えてしまいます。フィルターを通せば、片側の映像は見れます。もう一方の映像をこういった形にしたいわけ ですが、まず最初の映像をキャンセルするために例えばオレンジ色の部分に対して、青い映像を乗せると白っぽくなります。そしてこのキャンセルした所にこれ から乗せたい映像を合成したものを出すことで、最終的にこのような隠蔽映像が実現できます。簡単に反対の色をと言いましたが、そんなに簡単にはできません ので、そこは技術があります。"

"重ねることによってコントラストが落ちます。半分のコントラストに落ちますので、これは弱点だと思います。ところ が、いわゆるシャッター方式に比べて画質は落ちませんし、解像度も落ちません。色に関しては、現在シネマ用のプロジェクターだと12bit出せるものだと かどんどん出てきています。色の深いものや、プロジェクターの台数を増やすことで画質はすぐに上げられますので、見込みの良い方法だと思います。"

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神奈川工科大学
デジタルコンテンツEXPO 2013
 

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